はじめまして,テンペストです.
全国規模の公式3on3でそこそこ勝てたので備忘録として記事にします.禁止改定についても少し触れています.無料なのでリストだけでも見ていってください.
以下,一応順位と当日のマッチアップを掲載しておきます.
ハンニャバル 勝ち〇
カタクリ 勝ち〇
モリア 勝ち〇
新ルッチ 負け×
ボニー 勝ち〇
青黒サカズキ 負け×
エネル 勝ち〇
ボニー 勝ち〇
赤紫ロー 勝ち〇
チーム7-2オポ落ち
現環境とカタクリの立ち位置
7弾環境の特徴として,サカズキをはじめとする圧倒的な除去コントロールの台頭が挙げられると思います.また必然的にそれに負けないような面展開力のあるデッキ,除去に耐性があるデッキが求められています.
正直カタクリには,コントロール性能も面展開力,除去耐性も十分であるとは言えません.ではカタクリの強みとは何か.それは黄色特有のトリガーとリジェクトアマルによるリーサル力の高さ,更に特徴ビッグ・マム海賊団にのみ許される10マムの無慈悲なライフ干渉です.
せめてライフは手札に加えさせてくれ
7弾でカタクリに大きな強化は来なかったものの,以上の強みから十分にカタクリは7弾でも戦えると考え,3on3ではカタクリを選択しました.(他二人は青黒サカズキと新ルッチ)
デッキリストと採用理由
2000カウンター枠
フランペ,ベッジ,アマンド,サトリの計14枚入っています.一般的なデッキと比べると多いほうかもしれません.立ち回りでも述べますが,カタクリのリーダー効果を十分に活かすため序盤から手札一枚で守れる攻撃はなるべく守れるよう,カウンターは多めにしています.
シャーロット・プリン
ビッグ・マム海賊団のサーチです.デッキの当たりが18枚で4ルックなのでたびたび外しますが,いかんせんもう枠がないので困っています.
シュラ
空島サーチです.先行の際にゲダツにつながったり,リーサルターンに無理やりリジェクトアマルを探しに行くことができます.2コスである代わりにトリガーを期待できるのもお得です.
シャーロット・ペロスペロー
序盤に出してカウンターを消費させ,KO時には2000カウンターか10マムになって帰ってくる役目を背負っています.
菊之丞
気持ちばかりの除去耐性と優秀なトリガー枠です.サカズキ,赤紫ロー等には処理されてしまいますが,新ルッチやモリアには十分な仕事が期待されます.
ゲダツ
先行を取った際,特に5ライフリーダーに対して少なくとも4コスのキャラのKOを狙いに行くことができるのが非常に強い一枚です.サカズキに対しても犬噛紅蓮込みでアタックしてくるたしぎブランニューを処理することができます.
7コスシャーロット・リンリン
優秀なライフ干渉枠その1です.後手4からマムの登場時効果とカタクリのリーダー効果をいっしょに使えるのが強い.
10コスシャーロット・リンリン
優秀なライフ操作枠その2です.カタクリの使用理由であり,同じ黄色デッキであるエネルやベガパンクとの大きな差別化点です.
お前がきえろ
カウンターレスのキャラだけでも16枚あり,それらをカウンターへと変換するための手段です.リーダー効果も併せてライフ下に埋まる可能性も十分にあります.ただ,カウンターで使うには手札二枚消費するため正直2~3枚でよかったかもと思っています.
2億Vアマル
2コス3000パンプ4コス以下レストと何も文句がないカードです.必ず引けるように4枚.
手札の状況次第ではトリガーとして発動することも多々あります.
リジェクト
不意のリーサルのためのカードです.ライフアタックのほかにも5コス以下KOの方の効果でも十分強いですが,ほぼリーサルでしか使わず,トリガーもとても強いわけではないため2枚です.
マリガン基準・基本的な動き
カタクリは毎ターンドン通りに大きなキャラを出しつつ,リーダー効果で相手ライフに圧をかけることが求められます.また自身の全てのライフを見たいためそれなりにカウンター値の保持も必要です.
そのためペロスペロー・ゲダツ(菊之丞)・7マムの内2体と2000カウンター1枚以上あれば十分戦える手札と言えます.10マムやリジェクトアマルはライフやドロー,サーチで試合を通して探しに行くため,必ずしも序盤には必要ありません.
動きについて:キャラ展開+リーダー効果をうまく使うため後手を取りがちなリーダーです.先にも書きましたが,手札一枚で守れる攻撃はなるべく守ります.これは相手の先2の攻撃であってもです.ただし,相手が十分上手な場合アマル警戒でライフ2~3で止めることがあるため,フランペ1枚は抱えておきたいです.現状焔裂きよりアマルを優先するリストを多く見るため,カタクリに対して7弾でもライフを削りすぎない戦法は有効であると思います(実際自分は困る).
手札消費して登場するトリガー(ぺロスペロー,サトリ)は十分考えてから出した方がよいです.特にサトリはカウンターを犠牲に出すわけですから,相手の残りドンやリーサルへの道筋を考慮して出します.状況にもよりますが一枚目のライフか,リーサル直前のターンは確実に出すと言ってよいと思います.
各対面の動き
青黒サカズキ
後手選択
正直有利とはいえませんが,相手の練度とトリガー次第でほかのデッキよりはサカズキに対応できます.ライフはリーダーで二枚,10マムで一枚,リジェクトで一枚,またはリーダーで三枚,10マムで一枚を意識しています.面取り合戦では確実にサカズキに負けるので,なるべくリーダーにアタックを集中させます.
エネル
後手選択
有利.エネルは10エースで強化が入ったものの,正直10マムの方が強く感じてしまいます.またエネル側のリーダー効果のせいで7マムの登場時効果が腐ることがありません.
動きについては,序盤は普通にリーダーを殴りつつ,横になったキャラを攻撃してカウンターを吐かせます.ロングゲームになるほどこちらが有利になると思っているので,高コストのキャラであっても丁寧にキャラを処理しましょう.序盤であれば相手の菊之丞も処理すべきです.
ゲダツが怖いがリジェクトリーサルも嫌なためなるべこちらのライフは2~3でキープするようにします.
モリア,黒ルッチ
先手選択
不利.サカズキ程器用な面処理ができるリーダーではないもののライフ5が優秀なリーダーたちです.どちらもアグロ寄りの動きでライフを削りきることを目指す方がいいと思われます.トリガー登場のキャラは積極的に出し,低コストのキャラを並べ,リジェクトアマルでいきなりリーサルを決めに行きます.
赤紫ロー
先手選択
不利.環境のリーダーで一番不利だと思います.アグロ勝負でも追いつかないスピード,山下送りのため意味をなさないペロスペローと菊之丞,出すころには試合が終わっている10マム.唯一救いがあるとすれば相手のライフが4であることなので,トリガーのキャラが並ぶことを祈りつつプレイします.速攻勝負では負けるので,それなりに相手キャラにかまう必要もあります.
黄カタクリ(ミラー)
後手選択
10マムをたくさん出せた方,あるいはトリガーをたくさん引いた方の価値です.ロングゲームになりやすいのでキャラは丁寧に処理した方がよいです.
ボニー
後手選択
個人的に苦手意識を持っているのですが,大会では負けたことがないので正直有利不利は分かっていません.後手を選択しても10ドンターン直前にボニーによるドンロックが来るので7マムを二枚抱えながらプレイする意識を持つとよいと思います.
アタックの優先順序としてサーチキャラ(ボニー,ベビー5)>リーダー>そのほかのキャラを意識していますが,キャベンディッシュのみはあまりに厄介なので,なるべくすぐに処理することを意識しています.
カタクリに勝つために
カタクリを使っていて困ることは二つあります.
- 5000ラインでひたすら殴られること
面処理能力がないので,コツコツ多面で5000で殴られるのが非常に困ります.例えばサカズキに先2でヒナ縦置きするだけでも十分にヒナは仕事をするでしょう.かといって横になったヒナを構うほどの余裕がカタクリにはありません.(ないというより,ゆっくりしていると後から出てくるモリアにライフを割られて負ける)
- 序盤から守れる攻撃を守りブロッカーをうまく使われること
カタクリ対面が苦手な人の印象として後々の攻撃をカウンター値やブロッカーで守る人が多いように感じますが,結局カウンター値を抱えていてもアマルでゴリ押されて,大量のカウンターが無駄になっては元も子もありません.特にブロッカーは使えるうちに使っておいた方がいいかもです.ライフ5リーダーの4→3ライフに移行する場面はよく考えた方がよいです.ゲダツの裏目はありますが,菊之丞やそのほかワノ国のキャラたちの価値が一気に跳ね上がるタイミングなのでリーダー効果込み7000パンチでも守る価値は十分にあると思います.
3on3以外でカタクリを握る場合
今回3on3の1stを担当していたため,青黒サカズキと多く当たり,緑や赤紫ローとはたくさん当たらないだろうという考察して現在のカタクリに調整しました(結局当たりました).
今回のデッキは空島に寄せたため爆発力が高く,ちゃんと回った際の火力が高い反面,問題点として,8キッドを処理する手段に乏しい,速攻デッキに弱すぎるという問題が挙げられます.以上の問題に対処しつつ満遍なく環境に当たるフラシやスタバであれば次のような調整になると思います.以下のリストは7弾環境のスタバに2回出て7-1した構築です.
具体的な変更はシュラ,お前が消えろ,アマルを減らし,空いた部分にアマンド,カタクリ,焔裂きを入れました.
まず先に挙げた問題ですが,8キッドはカタクリでライフに送り10マムでトラッシュすることを考えています.2枚目が出てきた際は殴り倒すしかありませんが,2枚目の時点でカタクリが少なくとも1体立っている状況を作ります.特に緑ウタ相手にはマリガン基準になります.
また速攻デッキは低コス5000ラインのアタックが多いため焔裂きを入れることにより前のリストよりは抗えるようになります(依然不利なことに変わりありません).
全体的にはシュラを抜いた分リーサル札を自引きする必要があるため,アマル焔裂きの合計を4から5へと増やしました.またアマンドとカタクリを増やしたことで,プリンとペロスペローのヒット率が体感できる程度に向上しました.
禁止改定後のカタクリについて
幕張3on3の翌日,禁止改定が発表され4月から以下のカードが使用できないとのお知らせがありました.
さて,上記3枚でカタクリが一番困る禁止カードは何か?
それはリジェクトではなくサカズキです.
多くのデッキにとって,サカズキの禁止は大変喜ばしいことでしょう.
これにより今まで日の目を見なかった赤緑ローや青ドフラミンゴ等のサカズキにギリ勝てない展開系のデッキ,山下に送られなければ強い黒黄ルフィ,青紫レイジュ,殴れれば強い9ゾロの入る緑デッキ等サカズキに虐げられてきたデッキが次々と出てくるでしょう.これら全てにカタクリは不利なのです.カタクリはサカズキに有利ではありませんでしたが,サカズキが環境にいることでカタクリの苦手デッキが消え,カタクリが環境に入るといういびつな依存関係があったと自分は思っています.
禁止改定後は今よりカタクリのtierは下がるでしょうし,カタクリ握るならエネルでいいという風潮になると思いますが,それでもカタクリ握る場合のリストについて考えたものが以下です.
加速するゲームスピードに合わせ,中コス帯,トリガーキャラを増やしました.サンジはブロッカーというよりアタッカーです.運要素が強くなりますが,正直上振れを期待しないと勝てるようにならないような気がします.ただカードパワーとして圧倒的に強いので7マム10マムは4-4で残してあります.焔裂きアマルの枚数比は環境に合わせて可変です.
最後に
拙い文章でしたが,最後までお読みいただきありがとうございました.
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